害鳥対策に対する害獣撃退装置について

1.害鳥対策に対する害獣撃退装置の基本的な構成
弊社の害獣撃退装置は、環境に配慮し、鳥類の習性に基づいた追い払い技術(ディストレスコールなど)を中心に構成されています。
2.Distress Call(危険信号)
鳥類の異なる種はそれぞれ固有の言語を持っています。ドイツ語、フランス語、英語がそれぞれ異なる音に聞こえるのと同じように、例えば、ハト、ムクドリ、カモメなどもそれぞれ異なる鳴声を持っています。
各鳥種の鳴声には、明確に区別できるいくつかの異なるフレーズや「生態音響」が存在します。各種の鳥類は独自の求愛コール、領域コール、そして危険信号を持っています。危険信号は「助けて」「気をつけて」「S.O.S.」といった非常に緊急の警報音であり、生態音響による鳥類撃退の基礎となるものです。ウサギが足を叩く、猫が防御目的で威嚇する、犬が唸るのと同様に、鳥は仲間の群れに危険を知らせるために危険信号を発し、その結果、危険な場所から逃げるよう促します。特定の種では助けを求める叫びとしても機能します。
最も単純に言えば、生態音響を使用した害獣撃退装置とは、電子的に記録された傷ついた害鳥の声や警戒音声・危険信号をランダムな間隔で再生する装置です。この害獣撃退装置は、鳥に対して「危険」、「警報」、「脅威」を感じさせるように設計されており、その結果として鳥がその周囲から逃げるようにします。逃げる距離は、危険信号の音が聞こえなくなる音域の限界、または音源よりもかなり高い地点で安全だと感じる場所です。ただし、生態音響を使用した害獣撃退装置には実際には捕食者はいません。なぜ鳥は逃げるのでしょうか?
4.追い払い機能
鳥が自種の危険信号、場合によっては他種の危険信号を聞くと、すぐに警戒し、脅威の源を探し始めます。この脅威は、他の鳥を獲物として狙っている捕食者か、すでに攻撃された同種の傷ついた、またはストレスを受けた鳥です。
ほとんどの鳥は脅威の音源を探しながら同時に飛び立ちます。これにより地上の捕食者から安全になります。例えば、ハトやムクドリなどの臆病な鳥は、危険信号を聞くとすぐにその場から逃げることが多いです。カモメやカラスなどの大胆な鳥は、危険信号の音源を見つけようとし、群れで捕食者を攻撃して追い払おうとします。どちらにしても、すべての鳥は危険信号を聞くと高度を上げ始めます。なぜなら、最も大きな脅威は地上にあるのではなく、空中の猛禽類によるものだからです。
猛禽類(タカ、ハヤブサ、ワシなど)は、獲物を捕らえる際に鋭い爪を使い、見た目が恐ろしいくちばしは捕まえた獲物を引き裂くために使います。猛禽類は高速で獲物に突進し、強い衝撃で獲物を瞬時にショック死させることがよくあります。生存している場合は、猛禽類の強力な爪にしっかりとつかまれ、着地してから食べられます。このため、害鳥(ムクドリ、カラス、カモメ、ドバトなど)は、常に自分が認識する危険地帯の上空に逃げようとします。生態音響を使用した害獣撃退装置の場合、害獣撃退装置のスピーカーがその対象です。
ここに生態音響を使用した害獣撃退装置の効果の秘密があります。害鳥は危険信号の発信源がスピーカーであるため、視覚的な敵を見つけることができません。これにより、捕食者の次の獲物になるという不安とストレスが生じます。
そのため、最も大胆な鳥でさえも、目に見える脅威がないと感じると、その地域から逃げ出すのです。
4.猛禽類の生態音響を使う理由
生態音響を使用した害獣撃退装置には、猛禽類の録音も組み込まれており、これを使って危険信号のリアルさと恐怖感を増すことができます。これらの猛禽類の狩りの声は、害鳥の危険信号と組み合わせて再生します。捕食者の狩りの声は有用な音源ですが、猛禽類の狩りの声を聞いたことがない鳥もいるため、これだけで害鳥を追い払うのは一般的には難しいです。従って弊社の害獣撃退装置は、この猛禽類の生態音響は補助的に使用しており、主に危険信号を主としております。経験豊富な鳥はこの猛禽類の狩りの声を認識し、警報信号を発するため、群れ全体の追い払いに非常に良い効果が得られます。
5.害獣撃退装置の設定および設置時の主要ポイント
- 対象鳥獣(種の特定)
危険信号はその生態音響に関連する種にしか効果がありません。場合によっては、カモメ科やカラス科など、非常に近縁な種にも効果があります。したがって、最初に害鳥の種を特定することが不可欠です。ターゲットの鳥自身の危険信号を再生する必要があります。 - 物理的な対策の検討
害獣撃退装置を指定する前に、物理的な防止方法が望ましい結果をもたらすかを検討してください。例えば建物への侵入で害鳥による被害が予想される時、建物が良好な状態であるか、鳥が内部にアクセスできる穴を閉じる必要があるかどうか、ドアが不必要に開いていないかなどを確認します。これらが不十分な場合、いくら危険信号を流しても効果がありません。スパイク、ポスト&ワイヤー、ネットは鳥に対して無敵の物理的障壁を提供し、これらを考慮し、害獣撃退装置に切り替える前に確認・検討する必要があります。 - 人工的な食物源の除去
害獣撃退装置を設置する前に、サイトからすべての人工的な食物源を取り除きます。害鳥は食物源によって引き寄せられることが多いため、これは物理的な対策や害獣撃退装置の効果を減少させる可能性があります。可能であれば、鳥に餌を与える行為を止めゴミ箱や廃棄物入れ物を常に覆っておきます。 - 巣の除去
害獣撃退装置を設置する前に保護対象エリアのすべての巣を取り除きます。これにより、生態音響の間に害鳥がその場所に戻りたくなる欲望が減ります。巣は袋に入れて処分し、できれば保護対象エリアを徹底的に掃除して鳥の匂いを除去します。さらに、掃除した巣の場所に忌避剤をスプレーして、鳥が避ける無毒の匂いを付けます。 - 装置の設置場所
- 装置の設置
スピーカーは屋内では、建物内の最も高い場所に設置を推奨します。これにより、鳥がスピーカーの上に移動して安全だと感じるのを防ぎます。屋外の場合も同様で、煙突、サイロ、屋根の端などの高い場所に取り付けることで、鳥が完全に保護対象エリアから逃げるようにします。 - 保護対象エリア1反(990 m²)を超える場合
保護対象エリアが1反(990m²)を超える場合、または区画や仕切りがある場合、高い周囲のノイズがある場合(例:工場の機械、搾乳所など)、複数のスピーカーを使用します。音が保護対象エリア全体に均等に広がるようにし、スピーカーがないエリアに対象の鳥が集中しないようにします。鳥は生態音響が再生されると自然にスピーカーから離れる傾向があります。 - スピーカーの取り扱い
保護対象エリアが広い場合、音が保護対象エリア全体に均等に広がるようにし、混乱と苦痛を加えるために複数の音源を使用します。実装しているスピーカーは完全に防水ですが、決して上向きに設置しないでください。水がスピーカーの内部部品から自由に排出できるように、スピーカーは水平または下向きの角度で設置してください。スピーカーに強い水流を直接当てることは避けてください。
- 装置の設置
- 弊社の害獣撃退装置は、腐食に強いスティール又はプラスティック構造で、ほとんどメンテナンスが不要な装置として設計されています。しかし、可能であれば操作はメンテナンス担当者が簡単にアクセスできる位置に設置するのが望ましいです。
- すべての害獣撃退装置には、昼夜を感知するソーラーパネルが実装されており、これにより装置が昼・夜を感知できます。これにより、装置を昼間のみ、夜間のみ、または24時間運転に設定することができます。したがって、害獣撃退装置は人工光源から離れた場所に配置する必要があります。街灯やセキュリティライトなどは誤った読み取りを引き起こす可能性があります。
- 対象害獣(種の選定)は通常、背面パネルのロータリースイッチを使用して設定します。これは非常に簡単で、設置時に一度設定するだけです。複数の危険信号を使用することができます。例えば、カラスやムクドリ、アナグマが作物に損害を与えている場合、昼は「カラス」、夜間は「アナグマ」等両方の生態音響を昼・夜検知によって再生することができます。またドバトに対してカラスの生態音響を追加することで、ドバトの反応に追加の恐怖感を与えることができます。カラスはドバトのヒナ(若鳥)を狙って捕食します。装置には15〜29種類の生態音響がプリセットされています。各生態音響は60〜90秒間再生されます。装置には、ご要望に追加の生態音響を既存の生態音響と交換することで効果の維持を図ることができます。
- 発声間隔は背面パネルの「発声間隔」VRで設定できます。低、中、高のレベルで時間間隔を決めることができます。一般的に、低い圧力の鳥の侵入には20〜45分の間隔で対応し、ひどい場合には5~10分間隔にします。ご要望により、生態音響の発声シーケンスを重ね合わせたり(異種同時発声)、生態音響発声サイクルをランダム間隔に調整することができます。
- 音量は、「音量」VRで調整します。害獣撃退装置を調整する際は、なるべく害鳥が現場にいる時に設定し、音量をゼロから徐々に増やしていき、害鳥が生態音響に気付き、エリアから移動するのを確認します。これが保護対象エリアにとって最適な音量です。
- 弊社のすべての害獣撃退装置は、内部バッテリー駆動で動作します。内部バッテリーはソーラーパネルで充電できるように設計されています。従って導入よりほぼメンテナンスフリーで運用できますが、曇天・雨天などの照度不足が1週間以上続いた時には、充電が必要になるときがあります。バッテリー充電が必要な時は「電源LED」が消灯します。また外部電源として車載用12・24ボルトバッテリー・AC/DCアダプター(出力9~24V、1A以上)が使用できます。
充電はいずれもトリクルチャージ方式で行われます。使用方法は、各取扱説明書に記載されております。 - 害獣撃退装置は、長期間にわたってトラブルなくサービスを提供するように設計されていますが、装置の機種選定や設置にかけた時間と労力がその効果を左右します。


